現在、日本のベッドフレーム市場には、似たようなデザインの製品が数多く出回っています。シンプルで直線的なフォルム、収納機能を備えたロータイプ、そしてミニマルで無駄のないスタイルなど。
このようなデザインは多くの人々に受け入れられている一方で、そのデザインレパートリーの少なさに我々は課題を感じていました。
ベッドフレームのデザインが画一的な理由
日本のベッドフレームデザインが画一化している理由には、いくつかの要因があります。まず、日本の住宅事情が挙げられます。限られた住空間を有効活用するため、収納機能を備えたシンプルで実用的なデザインが求められやすい傾向にあります。
また、コスト削減のため、機械加工が容易な単純設計のベッドフレームにすることで、大量生産の効率化を図っています。さらには、配送コストを抑えるため、組み立て式で小さく分解できる構造が求められており、それがデザインの制約となっています。

日本国内でベッドフレームの普及が遅かったという点も、デザインが画一的な理由の一つとして挙げられます。普及が遅れた要因には、長い間続いた布団文化が大きく影響しています。昭和以前、ほとんどの家庭では布団を使って寝るのが一般的でした。日本の伝統的な住まいは畳敷きが多く、その上に布団を敷いて眠るスタイルが定着していました。
第二次世界大戦後も、布団は移動や収納が簡単で経済的な理由から、多くの家庭で選ばれ続けました。このように布団文化が根強く残ったことで、ベッドフレームが広く受け入れられるまでには長い時間がかかり、こうした歴史的な背景は、現在の日本のベッドフレーム市場にも影響を与えています。

私たちが目指しているもの
現代では、SNSの普及により世界中の様々なインテリアや住生活の情報を受信できるようになりました。しかし、依然としてベッドフレーム市場に大きな変化はなく、消費者が求めているデザインと、販売されている商品にギャップが生じています。こうした現状を変えるべく、QORDAは設立されました。かつての日本文化を尊重しつつ、現代の住宅事情やトレンドを反映した、ハイブリッドなデザインのベッドフレームを数多く展開していきます。
私たちは、日本の寝室をより自由に、そして大きく変えることができると信じています。